2013年7月7日日曜日

カンファレンスやりました(入院後のADLが下がって帰ってきた利用者様の対応方法)


どうも,グループホームきよす マネージャー 平林拓人です.

今日はカンファレンスをやりました!3月の中旬あたり方,狭心症のコントロールや,脳梗塞発症などで,入退院を繰り返されていた利用者様がいらっしゃいます.
最初の狭心症の発作が出てそれをコントロールする為に入院された時は,認知機能の低下やADL低下を懸念していました.裁縫が好きな方だったので,入院中も何度かお見舞いをさせていただき,病室で靴下に名前を縫ってもらったりできるだけ認知機能やADLの低下を防げるように,対策していました.
その後,脳梗塞発症によりまた入院されて,先月末に退院されてきた時は,ADLは著しく低下し,声かけに対してのレスポンスもかなり少なくなっていました.

グループホームきよすでは,過去にも,大腿骨頸部骨折や腰椎の圧迫骨折や恥骨骨折でリハビリテーション病院を退院する時には,寝たきりでも,半年後くらいには自立歩行まで持っていっています.
しかし,今回の場合は,骨折が原因でADLが低下しただけが問題ではなくて,活動性の低下や認知機能の低下もあるので,今までの経験が活かせない部分もあると考え,一度カンファレンスを開く事にしました.

今日のカンファレンスでは,退院されてきた後にもう一度自立歩行していただけるようにする為にはどうするべきか?と認知機能の低下と活動性の低下に対してどのように対処するべきかを話し合いました.

ADLと活動性に関しては,毎日散歩にいったところで,散歩以外でまったく動かないで椅子に座っているとかだと,まったく意味がありません.(利用者様の生活をとらえれていない).なので,散歩はあえてケアプランに入れず(ケアプランに入れると,スタッフは,散歩すればOK!という意識になるので),普段から自分のことをすべて自分でやっていただく.ということを徹底しようということになりました.

グループホームきよすは自立支援を念頭においています.ここで,介護職員が勘違いしやすいのは,「自分たちは利用者様の日常生活の世話をすること」という認識に立つ事です.自立支援という立場にたった場合,介護職員の仕事は,「日常生活の世話をすること」ではなくて,「本人様が出来ない部分をフォローする」ことが仕事です.
なんでもかんでも,介護職員がやればいいってもんではなく,本人様の

 「出来ること」
 「出来ないこと」
 「出来るけどやらないこと」
 「出来るからやっていること」

を把握し,出来ない部分を適切に把握し,かつ過剰介護にならないように,「本当に出来ない部分だけをフォロー」することが必要です.

例えば,ご飯が作れない利用者様がいたとします.そうしたら,まずご飯を作れないのはなぜか?と考えます.仮にその方は,包丁は使えるし,炒め物もできるし,麺もゆでれるとします.つまり,調理する行為はすべてできるんですが,どういう順番で切って,どういう順番で茹でたり炒めたりすればいいかわからない.という状態であれば,次に何をするべきかを声かけすればいいだけです.それ以上のケアの介入は過剰介護で,本人様のADL(とらえ方によっては,iADLですが)の低下を促してることになります.

単純に,「利用者様と一緒に食事を作って下さい」という指導の仕方をすると,上記の内容まで考えれないと思います(特に未経験の方など).

んなわけで,カンファレンスを結果,自分のことは自分でしていただく.それと,「自分たちの仕事は利用者様の身の回りの世話ではなく,出来ないところをできるだけ少ないケアの介入で自立した生活を送れるようにすること」という意識を持ってやっていこう!という話になりました.

今回はADLだけが問題ではない(活動性の低下と認知機能の低下)ので,新しい挑戦になりそうです.今までに無いようなケアを考えなきゃいけない時のカンファレンスではスタッフの目がキラキラしてるような気がします!

さて,どうなるのか!?
グループホームきよす ユニット我が家のあたらな挑戦です○(^▽^)ノ



今回は長々と失礼しました.ではまた会う日まで!

グループホームきよす マネージャー 平林拓人

グループホームきよす
愛知県清須市西田中本城46番地
052-400-3004
http://www.activelifekiyosu.com

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